kmuto’s blog

はてな社でMackerel CREをやっています。料理と旅行といろんなIT技術

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Debian 12「bookworm」リリース

昨日6月10日付けでDebian 12、コードネーム「bookworm」がリリースされていた。 www.debian.org 「bookworm」は『トイ・ストーリー3』の図書室の主だった「本の虫」。なお、次のDebian 13のコードネームは、こちらも『トイ・ストーリー3』からトリケラトプス…

DebianでNVIDIA出力のレジュームに失敗するようになった

順調だなと思っていたのだが、GNOMEでサスペンド後、レジュームで画面が戻ってこず、スクリーンが表示されない場面がそこそこ頻繁に発生することに気付いた。

コードハイライト付きの書籍をこれまでずっと作っていた

オーム社さん、オライリー・ジャパンさん、インプレスさん、羊土社さん、講談社サイエンティフィク社さんなどの一部の書籍では、コードハイライト付きになっていて、さらにそのうちいくつかは紙版では白黒、電子版ではカラーを使い分けていたりする。 という…

Re:VIEWのMermaidサポートを正式化してみた

Re:VIEWの//graph命令でMermaidコードを記述できるようにして、静的画像化もするようにした。 gem配布は次リリース予定のRe:VIEW 5.8からとなるけど、https://github.com/kmuto/review.gitをcloneして試したり運用したりするのはもうできる。 ひととおりはド…

Re:VIEWでダイアグラムツールのMermaidに対応する作業を進めてみた

3行で Mermaidで書いたのを画像化するバッチツールと、Re:VIEWで//graph[ID][mermaid]でMermaid記法を使えるようにするパッチを作った。公式取り込みはしばし待て。被験者歓迎。 背景 最近は「ダイアグラムを描くならMermaid」らしい。「Graphvizの時代は終…

KubernetesのWebページ翻訳状態を一覧するスクリプトを作ってみた

以前に記事にしたとおり、先月からk8sの翻訳を始めている(大作だった3つ目をレビューに出し終えたところ)。 kmuto.hatenablog.com Debianでの作業のときにはWebページの更新状況を調べるページがもともとあった+自分でも補完的に作っていたのだけれども、…

Kubernetesドキュメントの日本語翻訳に関わり始めた

1行で カジュアルな気持ちでk8sの翻訳に関わり始めたよ。 背景 YAPC KYOTO 2023はYouTubeで視聴していて、Linux Conferenceの主催側立場だったりした頃を思い出したり、Debian ConferenceやRuby会議も楽しかったなーなどと感慨にふけっていた(今年のRuby会議…

Gitで追跡済みファイルを手元だけ追跡除外にするskip-worktreeを知った

他者のGit管理下のプロジェクトに対して、ローカルでのビルドでpackage.jsonが変わってしまうとか、.rbenvでのバージョンが微妙なのでそこはいじったとかな場面で、うっかりコミット候補に入ってしまわないよう注意深さを必要とするのが、地味に手間だった(…

『Software Design』2023年4月号を読んだ

gihyo.jp WEB+DBのmasayoshiさんSRE記事が完結したけど、SDでキャディ社のSRE記事が始まった。 「平林万能IT技術研究所」 グリコ森永事件の中の1つの話題であった、21面相/玉三郎の無線交信から、電波伝達の話。面白い。 「結城浩の再発見の発想法」 今回はI…

「textlint-rule-kmu-termcheck」というtextlintルールを作った

文章チェックツールのtextlintに、類似度検査で製品名とかサービス名の表記ミスを見つけるためのルールを作ってみたよ、という話。Node.jsベイビーなので、リファクタリングなどパッチ大歓迎。 github.com 実行例。 以下は中身についての長い話で、実装に興…

いろいろリリースした 〜Re:VIEW、sabatrapd、mackerel-statsd〜

先月末はいろいろOSSに関わってそれらをリリースできたので、記録がてら。 Re:VIEW github.com 2月28日にRe:VIEW 5.7.0をリリースした(リリースエンジニアリングしてくださった@takahashimさんありがとうございます)。 リリース解説にも書いたけど、ちょう…

『Web+DB PRESS Vol.133』を読んだ

ようやく読み終わり。また雑なメモで。 gihyo.jp 「サバンナ便り」 テストピラミッドの話。コストと忠実性が高く、実行速度と決定性が低いテストはケース数を減らすべき、という考え方。end-to-endのようなユーザー視点に近いテストは決定性が低く、信頼不能…

『Software Design』2023年3月号を読んだ

gihyo.jp 3月号。やはりトレンドはKubernetesかー。 「結城浩の再発見の発想法」 今回は「ダミー」。そういえば「foo」(bar, baz)ってもともとどこから来たんだろうね(Wikipediaでも語源ははっきりしていないと書いてあった)。ドライランあるコマンドは…

「既知の未知」と「ハンマーを持つとすべてが釘に見える」について考えた

『オブザーバビリティ・エンジニアリング』を読んでいる途中なんだけど、アンチパターンとして、「既知の未知」として事象を捉えようとしてしまうことや、「ハンマーを持つとすべてが釘に見える」症候群についての言及があり、印象深く思っている。 関わって…

「Hi, Gregor」の機能強化をした

昨日作ったhi-gregorにいろいろと手を入れて、Slackとの連携も用意した。i18nまでは面倒なので、Slackまわりは日本語入りの「実装例」という扱い。 kmuto.hatenablog.com github.com Changes UDPエラーがたまに出ていたので、ちゃんとログに出すようにした。…

「Hi, Gregor」というツールを作った

ルンバがドックの位置に戻っているのに充電されていない、ということがたまにあって地味に気になっていたので、状況を確認するツールを作った。実行指示を送るほうはもっと簡単だったので、ついでに実装している。 github.com $ node dist/hi-gregor.js stat…

『詳解 システム・パフォーマンス第2版』制作の思い出

オライリー・ジャパンさんの『詳解 システム・パフォーマンス 第2版』が無事刊行されたようでめでたい。 詳解 システム・パフォーマンス 第2版作者:Brendan GreggオライリージャパンAmazon 前職で制作のお手伝いをしていたものの、完成一歩手前である再校ま…

テレワーク用にアーム付きモニタ台を構築した(ハンズは神。そして椅子はどうしたものか…)

はてなに入ってから毎日のかなりの時間が、アクティブ・パッシブ含めたビデオミーティングに費されている(前職では週1かつパッシブなミーティングだったのとは雲泥の差である)。めげそうになりながらもミーティング自体はなんとか慣れてはきたのだが、ホー…

『Software Design』2023年2月号を読んだ

gihyo.jp 今回もメモで。「AWS活用ジャーニー」が、今勉強しているところと重なって特によかった。 「結城浩の再発見の発想法」 フィルタのお話。すべてそろってから処理をするのではなく、ストリームのような流れとして考える、なるほど。そういえば、いつ…

GoogleのセキュリティキーTitan Security Keyを試した

世の中2要素認証でスマホがほぼ必須(SMSなりAuthenticatorなり)になってしまっているけれども、海外で盗まれやすそうなもの第1位もスマホというところはあり、あまりスマホに2要素を委ねたくないなぁ……と思っていた。 とつぶやいていたら、「セキュリティ…

mackerel-agentのキューのシミュレーションを書いていた

年始にmackerel-agentのコードをひととおり読んでいたのだけど、キューの実装部分がコードだけでは読み取れなかったので、シミュレーションを書いて挙動実験をしていた。 (なお、公開してからFILOじゃなくてLIFOだよなということに気付いた) mackerel-agen…

git allsyncというのを作った

業務でGitのリポジトリを多数扱っていて、サポートのお手伝いのためにエラーメッセージからコードリーディングを串し刺しで探すことがある。で、このときに 「うぉー見つからねーどれが出してるんだー」「まったくわからん」「pullしてないやん…」 「なるほ…

MackerelでFail2banのBAN IP数をグラフ化するためのプラグインを書いてみた

「Mackerelエージェントのプラグインの仕組みを知り、プラグインを書いてみる」練習として。プラグインテンプレートとしてGo言語のは用意されているのだけど、さっちゃんのアドベントカレンダー記事にもあるとおり、メトリック自体は「メトリックに付ける一…

『ピアリング戦記』を読んだ

ピアリング戦記 インターネットを繋ぐ技術者たち 作者:小川晃通 ラムダノート Amazon 正月の読書、これはとても面白かった。 「TCP/IPでスイッチやルーターでつながって、ルーターの先でISPにつながっている」といのはわかっていても、「ISP同士はどうやって…

『WEB+DB PRESS Vol.132』を読んだ

vol.131を読み終えたら「vol.132を刊行しました」とメールが届いていた。怖い。 gihyo.jp 今回は実践的なコンテナ導入記が特集されていて、自分のメモ書きも多め。 サバンナ便り テストダブル。テストに使う身代わり、スタブ・スパイ・モック・フェイクなど…

『WEB+DB PRESS Vol.131』を読んだ

Software Designのほかに最新知識を追い掛けるのにWEB+DB PRESSを定期購読することにした。オフィスに紙のはあるんだけど、電子版でほしかったので自腹。 gihyo.jp 積ん読消化月間でちょっと読み飛ばしぎみ…(vol.132来てるし)。 サバンナ便り t_wadaさん記…

Mackerel CREとして1ヶ月働いてみた

Mackerel Advent Calendar 2022 23日目の記事です。昨日は@genkiroidさんでした。 この日記をご覧になっていた方々には既知ですが、書籍制作プロダクション会社での書籍制作者&社内情シスという職種から、はてな社のMackerel CREポジションとして、先月の11…

『Software Design』2023年1月号を読んだ

gihyo.jp 年越し号だねー。前回同様にメモ記録。 「結城浩の再発見の発想法」 アサーションの話。初めてVC++使ったときに自動で入ってよくわからなかったのを思い出した。アサーションが実コードに含まれているのはリーディングを阻害するような気がする。 …

良書を読んでコードにつなげる

この週末は、社内デモとしてぱぱっと作ったWebサービスを手習いとしてモダンに書き直してみていて、良書で学んだことが役に立ってるなーと感じている。 デモのプロトタイプは時間の都合でこれまでに十分知っているツール(Ruby+Ajax)で作っていたのだが、こ…

『Software Design』2022年12月号を読んだ

gihyo.jp 「結城浩の再発見の発想法」 今回はヒアドキュメント。ヒアドキュメント大好き。でもたまにエディタのコードパーサがうまくいかず後続のインデントが悲惨なことになったりする。 「Miroでふりかえりを盛り上げよう!」 業務チームではめっちゃ使って…