Mackerelの個人的に良かったリリース2025
本記事はMackerel Advent Calendar 2025 13日目の記事です。昨日12日は
id:ne-sachirou でした。
さて、
id:kmuto はMackerel CREのキャリアを始めてから3年をなんとか乗り切り、4年目が始まったところです。昨日は執筆したOBI解説記事を公開しました(ダイマ。個人的に自信作なのでもっと広く読まれてほしい…🥺)。
Mackerelは今年もいろいろな機能リリースをしてきたのですが、顧客と直接相対して要望をいただき実現を働きかけるCREとして、思い入れがあり実現できて良かった系のものを紹介していきます。(※とはいえ、Mackerelブログではなくレビューを通してない個人ブログなので、ちょっとざっくりな語りになります)
- 利用状況タブの実現とスパン数予測
- トレース詳細画面でのスパン数表示、トレース数・スパン数のグラフ表示
- 横断の「課題」表示
- LambdaとECS Clusterのホストを自動退役できるように
- クラウドインテグレーションのサービス単位での絞り込み
- 表示期間内に1点でもメトリック投稿されていたらグラフが表示されるように
- Azureインテグレーションでもメトリック選択できるように
- エージェント登録のためのOS選択肢がわかりやすく
- アラートログの取得APIの実装
- check-systemd-journalリリース、mackerel-plugin-oracleリリース
- SCIM連携対応
- 良かった技術記事
- PRしてリリースされたもの
- おわりに
利用状況タブの実現とスパン数予測
ホストやメトリックの日毎の利用状況、トレーススパンについては日毎の利用のほかに推移と予測線が実現されました。デザイナー・開発チームと協議して、良いものができたな〜と思っています☺️。コストエクスプローラーの夢を見たい。
トレース詳細画面でのスパン数表示、トレース数・スパン数のグラフ表示
CREとして待望の機能実現でした! ほかにはどういう値が見えるといいかな〜。
横断の「課題」表示
これもCREとしてハンズオンの際にちょっと困っていたので、待望でした。マイクロサービスでの有用性は高いはず。
LambdaとECS Clusterのホストを自動退役できるように
スケール等で変わりやすいのは自動退役ほしいですよね。嬉しいリリースでした☺️
クラウドインテグレーションのサービス単位での絞り込み
多種のクラウドリソースを扱っているときに便利〜。
表示期間内に1点でもメトリック投稿されていたらグラフが表示されるように
個人的にもAWS Billingのメトリック(投稿頻度が低い)で毎回ムキー👺となっていたので、最高です。
実装当時の設計思想としてはmackerel-agentの1分粒度を前提としていて妥当と思われていたものが、クラウドインテグレーションやサービスメトリックなどさまざまな粒度で投稿されるようになって事情が変わったというのも面白いですね。
Azureインテグレーションでもメトリック選択できるように
AWSインテグレーションでは以前からできていた機能ですが、ついにAzureインテグレーションでも同等のことができるようになりました。お金は大事。
エージェント登録のためのOS選択肢がわかりやすく
Debian系CentOS系というよりは、せっかくサポートOSを出しているからには、ユーザーの混乱を避けるためにもちゃんと提示しましょうということで、どれを選んだらよいかがずっとわかりやすくなったと思います。
アラートログの取得APIの実装
ピタゴラスイッチ系なスクリプトを作ることがたまによくあるので、これは地味に嬉しいやつです。
check-systemd-journalリリース、mackerel-plugin-oracleリリース
開発チームと協力し、Labs扱いではありますが、リリースにこぎつけることができました。
SCIM連携対応
上位プランで提供しているSAML対応はだいぶ前にリリース済みだったのですが、本格的な運用のためのSCIM連携もようやくリリースできたのは本当に良かったです☺️
上位プランといえば、「上位オプションプラン」紹介ページリニューアルもデザイナーと一緒にやっていました。CMS完全に理解した。
良かった技術記事
記事を編集・制作する側でした。開発チームをはじめ各所の協力のもと、いろいろな技術記事を出せました。
- OpenTelemetryは何を送信しているのか。OTelのシグナルのデータ構造Protocol Buffersを解説しています。
- トレースを起点としたアプリケーションエラー調査の事例を紹介します。
id:lufiabb さんのこの視点すごくいいなと思っていて、『入門OpenTelemetry』でもトレースを小さなログの集合体と捉えるという記述がありますね。 - MackerelとAIでシステム専任の担当者を作る ―― Mackerel MCPサーバーで始めるアラート対応【前編】、ClaudeとMackerelをつなげてみよう! ―― Mackerel MCPサーバーで始めるアラート対応【後編】。MackerelのMCP対応をどのようにわかりやすく伝えていけるかについて、著者の
id:RyuGoo さんと二人三脚で進めて、わかりやすく試しやすい記事を作れたんじゃないかと思います。 - APMを支えるデータ構造とアルゴリズム。「OpenTelemetryは何を送信しているのか」もそうですが、
id:mrasu さんのアーキテクチャやアルゴリズムを伝える力はすごいなぁと毎回思います。集約の手法など参考になるところが多いのではないでしょうか。 - 作ってわかるOpenTelemetryのゼロコード計装 Go言語eBPF編。
id:appare45 さんの知見が大いに発揮された圧倒的な記事でした。ボリュームがあるので分割にするかは少し考えましたが、これは息もつかせず読ませるタイプのものと判断して重厚に仕上げました。 - 「ブラックボックス」を観測せよ——OBIとMackerel APMで「さわれない」アプリケーションにオブザーバビリティをもたらす方法。冒頭で紹介したもの。kmuto blogのほうで過去調査していたものがベースになっていますが、宿題にしていたことを深掘りしてようやく全体像の説明ができました。
PRしてリリースされたもの
MackerelサービスコードやOSSにPRもしていました。OSSのみに絞ると以下。
- PHP 8.4で導入されたメモリピーク情報をmackerel-plugin-php-fpmでメトリック化するようになりました
- mackerel-plugin-snmpプラグインでポート番号を任意指定できるようになりました
おわりに
今年もいろいろあったMackerelの1年でした。来年もユーザーの皆さんにも自分にも嬉しい機能リリースが出てくるよう、ご意見ご要望をもとにがんばっていきたいですね☺️
Mackerel Advent Calendar 2025、明日は @sogahisashi です。