その2からの続き。危ない、3日坊主になるところだった。
今日はどんなスケジュールを引いたかについて書いてみよう。
社内チャットに技術書典15プロジェクトチャンネルを自分が建立したのは6月15日だったらしい。技術書典14が終わって(6月4日)出展機運があったので、じゃぁやろうず的に立てた。
このときにはまだ技術書典15がいつ開催されるかは不明だったけれども、過去の開催ペース、国の新型コロナへのスタンス、主催のmhidakaさんの感想戦の雰囲気からまだ続けるだろうと見込んで、半年くらい先には開かれるのではないかと予測していた。
8月19日に技術書典15のサークル申し込み開始。はい、id:onk さん早かった(チャンネルに先に書かれた)。
スポンサーでブース供与があるならそれに乗るのが気楽なので、スポンサー募集が出るのを待つかーということでしばし待つ。この発表は当初予定よりもだいぶ遅れてちと困った。
8月31日にスポンサー募集開始。はい、id:onishi さん早かった。
要項を見てゴールドスポンサー以外はブースはないということがわかったので、スポンサーのほうは技術グループ & 広報に判断をお任せすることにして、独立の有志サークルとして出展申し込み。広報の id:yktu さんにははてなの名前を使ってよいかなどいろいろとお伺いした。
9月14日に当落発表……のはずが出ない。
twitter.com#技術書典 15に申し込みいただいたサークルのみなさんにお知らせです。当初、サークル参加当選/落選の発表は9月14日(木)とお伝えしておりましたが、〆切当日に想定を超える申込をいただいたため、審査にお時間をいただいております。
— 技術書典 公式アカウント (@techbookfest) 2023年9月13日
当選しないと執筆依頼をかけづらい。ソロの制作物なら「出展が外れてもオンラインマーケットで出すかー」という選択ができるが、アンソロジーだとこれは難しくて、電子のみの展開ならブログ書いたほうがいい、となってしまう。
しかし執筆・制作時間がジリジリ減っていくのは、自分でコントロールできないところなのでとても胃に悪い……。
待ちに待って、9月23日。「技術書典15オンライン+オフライン出展の当落について」のメールが事務局から届く。ドキドキしながらマイページを開き……「当選」! やったヨ!! 光の速さでアマペイを済ませた。
あとは逆算でスケジュールを引いていく。
- 11/12 技術書典15 オフライン開催
- 11/11 技術書典15 オンライン開始
- 11/1 or 11/2 入稿
- 10/31 背幅確定、表紙確定
- 10/30 広報チェックリミット
- 10/25 原稿accept 締切3(真の締切)
- 10/21 原稿accept 締切2(チェックが荒くなるかも)
- 10/14 原稿accept 締切1(このときに届けばガッツリ編集できる)
- 10/7〜10/16 id:kmuto不在(旅行)
- 9/28 デザイン打ち合わせ
印刷所は搬入の諸々の面倒がないという観点で、日光企画を前提にした(技術書典6のときはねこのしっぽのほうを利用したとのこと)。入稿デッドリミットとしては11/6までは引っ張れるんだろうとは思いつつ、その場合は連休の11/3〜11/5(つまり今まさにこのときだ)を使う前提になってしまい、自分はともかくデザイナーの id:mazco さんを巻き込むのは申しわけなさすぎるので絶対に避けたい(とはいえ、当日小物類の制作予定はここに加味していなかったが……)。
会社と全然関係ない個人制作物ならともかく、はてなの名前を使ったり、エンジニアのoutput扱いにしていたりするので、広報確認も必須にしている。これも直前でドタバタにならないように注意する。
原稿締切は3回を設定。締切1は残り2週間強なのでちょっと難しいかなとは思っていたが、はてなの方々は皆、言語化・文章化能力が高くて、技術グループの勉強会などでも直前の短時間で技術発表の文章を組み上げてこられるのを目にしているので、まぁ締切2が本命として大丈夫やろと。……ん、“直前の”?
TeXいじりコーナー
「BizUDとNewPxTextを使った」と昨日書いたとおり、フォントは少しいじった。デザイン指定でがっつり変わるならLuaLaTeX使うかーと思っていたけれども、和文の小幅な調整程度になったので結局手慣れたupLaTeXにしている。
本文はBizUD明朝 + Pagella。ゴシックは原の味ゴシック/Herosのレギュラーとボールド。数式もPXフォントにしている(今回数式はほとんど出てこないけど)。「原の味」は「源ノ」フォントをAdobe-Japan1 CMapに並び変えたもので、グリフとしては同じ。
変更は本文は素朴にpxchfonパッケージ、Pagella/Heros/PXフォントについてはnewpxtext、newpxmathパッケージを使った。BizUDゴシックも考えたんだけど、やってみたらバランスが微妙になったので原の味に戻した。
usepackage[uplatex,deluxe,expert,jis2004]{otf} \usepackage[prefer2004jis,relfont]{pxchfon} \setminchofont{BIZUDMincho-Regular.ttf} \usepackage{newpxtext,newpxmath}
等幅はInconsolataにしてみた。和文は丸ゴを指定しているが、BizUDゴでは微妙で割り当てをやめたため、原の味が使われている。
\usepackage{zi4}% Inconsolata \DeclareRobustCommand\ttfamily{% \romanfamily\ttdefault \kanjifamily\mgdefault \selectfont }
がんばればコード内太字と本文太字を同じbfシリーズで対処できるんだけど、そこまで気合いがなかったので、Re:VIEWファイル内の本文は@<strong>
、コード内は@<b>
で使い分けることにする。ということで\reviewstrong
に太字を割り当てた。
% 書体設定 % 文中太字 % 太字はstrongを使うことにする(コード内太字の分岐が面倒めなため) \def\reviewstrong#1{{\sffamily\gtfamily\bfseries #1}}
pandoc2reviewのほうの太字はMarkdown変換後のbがstrongになるようにラッパーを書いた。Markdownでコード内に太字インラインマークアップが登場する心配はない、はず。
pandoc2review-wrapper.rb
#!/usr/bin/env ruby # pandoc2reviewを呼び出し、@<b>は@<strong>にしておく。画像サイズも調整 require 'open3' o, e, status = Open3.capture3('pandoc2review', *ARGV) if status.success? puts o.gsub('@<b>', '@<strong>'). gsub(/image\[(.+?)\]/) { "image[#{$1.sub(/.+\//, '')}]" }. gsub(/(\/\/image\[.+){/, '\1[width=0.9\\textwidth]{'). gsub(/(\/\/indepimage\[.+){/, '\1[][width=0.9\\textwidth]{') else STDERR.puts e exit 1 end