kmuto’s blog

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技術書典13 読書感想文その1

ようやく技術書典13オンラインマーケットを回る時間ができたので、15冊を購入した(一部は無料だけど)。

とりあえず今日読んだものから。

 

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『菌・食中毒・病 家事修行の理論と実践』日々の献立を預かり、数々のホムパも開催してきて、食中毒の発生には厳に注意を払っているつもりなので(保管の問題で後でダメにしたことはあっても食中毒を起こしたことはないはず…)、とても興味深く読むことができた。生鶏だの生カット牛だのでやらかしてる飲食店はこの内容を100ぺんくらい読んでおいてほしい。

はしばしに出てくる呪いが地味にウケる。

 

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『AIで描く-Stable Diffusionでイラストを出力する-』Stable Diffusionは手元のPCにも環境入れてたまに遊んでいる。呪文の解析や、学習データの元ネタの深掘りがなされていて、勉強になった。

内部でランダム入って再現性ないのかなと思ったんだけど、シード値とパラメータを完全に合わせれば再現性あるんだね。そのうち再現テストもやってみよう。

 

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TeXグッバイしたい本 vol.2 PDFのはなし(上)』TeXグッバイ本の新刊、本文の段落組がだいぶパワーアップして、ぱっと見で違和感の少ない組み方になってきた。

今回はドキュメント・ページ・パスまわりで、気になるフォントまわりは続刊を待てということになりそう。そしてTeXグッバイシステムでもとうとう雪だるまを回し始めていた。今回はフォントがサブセットになってないのが続刊で解決してテクニックが示されるのをお待ちしている(けどサブセット面倒くさいという話は前に@bd_gfngfnさんがされていたね)。

 

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『UX怪文書』LuaTeX縦書きは珍しいかも(最初に見るところがおかしいという自覚はある)。
ペルソナやカスタマージャーニーに頼るな、ユーザを理解しろ、一次情報を集め分析せよ。しかしUXデザイナーの権限・権力といったものは大きくなく、プロダクトオーナーやその他の事情で無視されたりあるいはオーナーの意向に沿うかどうかで決定されたりという悲哀。

主張が全体に強めの本なのだけど、これはパラグラフライティングの実験としてあえて行ってみたそうで、これも興味深い。

 

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『シュメールの神話イナンナとエビフを原文から解読して和歌で翻訳できたらかっこいいなって』文字はさっぱりわからないけど、古代神話の対訳、厨二心を大いにくすぐるよねー。「諸神の聖なる住処に畏怖を撒くものなり。」無料なので気軽にダウンロードして多くの人に沼にはまっていってほしい。

作者の@uyumさんはRe:VIEW上でTeXInDesignを組み合わせながら作っていて(font情報見ると透けてわかる)、Re:VIEWを使いこなしている方のひとり。

 

残りの本も旬の過ぎないうちに読んでいこう。