はてなに入ってから毎日のかなりの時間が、アクティブ・パッシブ含めたビデオミーティングに費されている(前職では週1かつパッシブなミーティングだったのとは雲泥の差である)。めげそうになりながらもミーティング自体はなんとか慣れてはきたのだが、ホームテレワークの問題として挙げられる「家人とのミーティング競合」がいよいよ顕在化してきた。
同じくミーティングの多い相方とは朝食時に当日の時間帯のすり合わせはするものの、どうしても互いにアクティブミーティング時間で競合するもの、あるいは突発的に競合するものが発生する。
OpenCommのほうだとマイク指向性が合っていて相方の声は入りにくいものの、耳が開いているので会話相手の声より相方の声が入る。ではノイキャン付きのH700のほうはというと、相方の声は聞こえにくくなるものの、マイクが集音しすぎてむしろ相方の声のほうを拾ってしまう……。
この状況は、生半可なパーティション程度では防音も無理なので、物理的に距離を離すしかないね、ということで、ミーティング競合の際は後手がダイニングテーブルを使う、という方向を検討した。
当初はラップトップを移動して使ってみてはいたものの、2人ともミーティングでは大きな画面でないと不便すぎる。かといってダイニングテーブルにモニタを設置するのは危ないし、落ちつかない。 いろいろ検討した末に、移動ラック棚を作り、そこにアームを付けるという考えに至った。かつ、ダイニングで使わないときには邪魔なので、作業場のキャビネットを覆うように置けるようにしたい。
Illustratorでさくっと図面を引く。
棚は信頼のエレクターシェルフ。キャビネットとダイニングテーブルとの兼ね合いで、ポストが定型の600mmでは短すぎるし、650mmでは長すぎる。オーダーになるがさほど高額にならずに630mmにできるようなので、それを前提にすることにした。ポストは2本組売りなので、この場合、800mm 1本、630mm 1本が無駄にはなる。
下部はキャビネットが入るよう3方クロスバー、天板はワイヤーシェルフ。1本だけポールを長めにし、そこにアームのポールを被せるイメージとなる(ネット情報で実践されている方を確認)。
キャスターについては、ナイロンだとフローリングがやられてしまうし、ウレタンは剥がれて結局フローリングのワックスがけが面倒になるので、一番高いけどエラストマーキャスターを想定(パーツで一番高い……)。ちょっと困ったこととして、キャスターの高さの説明がわかりづらく、最大6mmだろうか?とというあやふやな状態となった。ダイニングテーブルとの隙間がシビア(設計時点では12mm)なので、ここが予想より大きいと不安がある。
ネットでも発注はできるが、キャスターの高さが心配だったので、エレクターシェルフのオーダーを扱っている新宿ハンズへ。ここからが「ハンズは神!」と思わせる素晴しいカスタマーサクセス対応のターンだった。
- まず、高さは問題ないとわかった。むしろこの6mmは発生しない。
- で、ポストのオーダーをしようとしたのだけど、そのやり方だと2本が無駄になるし、オーダーは時間が1ヶ月くらいかかる(かつちょうどモデルチェンジ&値上げが始まりそうなタイミング)、
- …ので、むしろ650mm 2本と800mm 2本にして、800mmの1本以外はハンズ側でカットして630mmにするのはどうでしょう?という提案を受ける。エレクターシェルフのポールも切れるの!?
- それ最高じゃないですか、ということで発注。モデルチェンジ前の品の在庫確認を手際よくしていただく。
- カットについては別フロアなのだけど、対応のスタッフさんがそのまま付いてくれて、必要事項の記入の支援と、カットスタッフへの事項連絡を進めてくださった(まだモノがないので説明図のみでの指示)。
- 後日、品物が入荷したという電話連絡をいただく。カットした旨と最終寸法の連絡、到着日折衝と流れるように進んだ。
ハンズには工作まわりでお世話になることはたまにあったけど、今回はこちらの考えに対してベストなソリューションを出してくれたので本当に良かった。
ということで、日曜日にハンズからの品が到着したので、組み立てる。アームとモニタは事前に購入済み。
ででーん。
アームは信頼のエルゴトロンLX。ほぼぴったりの高さで被さり、蓋もできる。シェルフのテーパーが1つ必要なのだけど、今回のセットの予備でちょうど1つ余るので、それを使うだけ。
モニタはDELLの27インチ4K S2722QCにした。モニタについては、フルHDでは表示したい情報に対して足りない、USB-Cのモニタ出力&給電に慣れるとUSB-C以外ない…ということで選んだが、想定利用頻度に対して少々オーバースペック感はある。相方が輝度や反射に弱いので、フィルムも貼り付けた。
さて、肝心の使い勝手だが、棚、キャスター、アーム、モニタ、いずれもとても良い。完璧?
モニタが重いため、重心バランス的にアームを伸ばす方向には一定の制約がある(無茶な方向にすると棚ごと倒れる)が、予定していた伸ばし方の範囲では何も問題なく、安定している。
キャスターも軽く静かでするする動く。ロックもかけられるので安心。
残る課題は椅子。
食卓椅子で2時間ミーティングは辛いし、アームレストもない。ダイニングに置いても違和感がなく、2人のどちらも座れるアームレスト付きオフィスチェア、かつ相方の条件としてアームレストは90度までの回転が必要(普通のオフィスチェアのアームレストだと肘が落ちる模様。35度でもダメだった)というのがあって、調べているけど決め手がなくムームーしているところ。
そもそもアームレストを90度回転できるもの自体が少ないのだった。
- イトーキ カシコチェア: 相方が使ってるけど自分にはまったく合わなかった。腰が気持ち悪い
- イトーキ fチェア: 座ってみたところでは相方はOK、自分にはリクライニング抵抗力がなさすぎて固定にしないと無理め
- イトーキ Prao: 20年前の商品で、形があまりにももっさり…
- エルゴヒューマン: ジェネリックアーロン。これをダイニングに置くのはどうなの
うーん……。