kmuto’s blog

はてな社でMackerel CREをやっています。料理と旅行といろんなIT技術

第27回 Customer系エンジニア座談会で登壇してきた

Mackerel CREとして前半期はAPM系全振りで活動してて、そのふりかえり的な対外発表をどこかでできないかな〜と思っていた。というときに第27回 Customer系エンジニア座談会でLT絶賛募集中!という告知メールを受け取ったので、まさにちょうど良い機会として応募。

Customer系エンジニア座談会は「顧客とプロダクトの間をつなぐような役割のエンジニア」の交流を目的としていて、創始者は今回登壇もされているプレイドの池上(@jumpei_ikegami)さんと、今は自分の上長であるMackerel CREの三浦(@mur_ms_)さん。不定期開催ながら、CREのように組織の中である種「微妙な立ち位置」のエンジニアがざっくばらんに会話できる場として27回と重ねてきている。

今回はLT 4本だけど、偶然にもプレイド社池上さん以外は現Mackerel CREの@kmuto、前Mackerel CREの@a-know@tukaelu、というはてなMackerelが占有という面白状態になった。狙ったわけではないよ、本当に。

「最近話題の Forward Deployed EngineerとPalantirについて調べてみた」

まずは会場提供のプレイド社から池上さんのスポンサーLT。

LayerX社で有名になった「Forward Deploy Engineer」という職種。その起源となったPalantir社について調べたお話から。

speakerdeck.com

試験を超難しくすることで採用ブランディング化するの面白い(もちろんそれだけの待遇など用意する必要はあるが)。LayerXの場合は相手がそもそも機密データが最高レベルすぎて常駐で入り込まないといけないのもなるほどなぁと感じた。

単に従来型のSES・常駐SEをキラキラワードとしてFDEという名称を付けて理念が希釈化されるのではないか?というのは、すでに実際それっぽく見えるケースがあるらしい😇

「CREを立ち上げるにあたってやったこと」

(a-knowさん資料上げといてください!😉)

SmartHR社CREのa-knowさんより。CRE Campでのお話の改訂版、かな。

CRE設立請負人として、新しくSmartHRでCREユニットを立ち上げるにあたって、難しいポイント1つひとつに真正面から向き合ってきた話。

CREの専門性の4本柱として「Customer Observability」「トイルの削減」「顧客信頼の砦」「CS Ops」を設定し、それぞれごとに成熟度を測る。

このあたりの専門性の柱や成熟度、あらためて読んでもつくづく良い話なので、Mackerel CREにもパクインスパイアしたい。

「Mackerel CREとしてAPMに向き合ってきた話」

はてな社Mackerel CREとしてkmutoの発表は、冒頭に書いたとおり、半期APMに全振り活動してきた体験を。

speakerdeck.com

詳細は資料を見ていただけると嬉しい。

Mackerel CRE、ただでさえやることが広範囲な上に、さらにAPMのように新たなものが登場して…と無限に広がっていくので、キャッチアップはなかなか大変だなぁと改めて思った(俯瞰)。

じっくり腰を据えて考える余裕がないのが悩みではあるものの、エンジニアをお客さまとして緊張感を持って常に新しい技術に取り組んでいくというのは、Customer系エンジニアらしさっぽいかもしれない。

「ZendeskのチケットをAIチャットボットで活用するバックエンドを構築した」

kickflow社プロダクト開発本部CREとなった西山(tukaelu)さんから、ヘルプデスクのAIチャットボット化について。

www.docswell.com

Zendeskヘルプセンター記事とサポートチケットをAIナレッジ化するにあたって、サポートチケットからナレッジに入れたくない非本質情報を除くために要約化するなどの各種の試みの紹介があった。

回答もAIにさせていることで誤った回答をする可能性はあるけれども、その場合は顧客から問い合わせがあるので突き合わせて対応などされているとのこと。

なお、tukaeluさんが作ってくださったZendesk記事←→Markdownの変換ツールのzgsync、めちゃくちゃ便利に活用している。

クロージングとこれから

以上でLTは終わり。

クロージングではなんと、Customer系エンジニア座談会は諸事情で休止に入ることが、池上さんより発表された。今後の類似の活動は別運営ながらCRE Campに期待とのこと。長きにわたり、ありがとうございました!(コールドスリープならまたパワーアップして戻ってくるかも?)

x.com

そのCRE Campの次回はa-knowさん所属のSmartHRでの開催。私も出席するつもり。

cre-camp.connpass.com